近世日本石灰史料研究[

川勝 守生 著
(元 東京大学大学院博士課程在籍/1972-2006)
川勝 守 解題


2015年5月刊
A5判・580頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-914-8 C3321
9900円 (税別)
近世関東における石灰産地としての「八王子石灰」の竈主所蔵史料を翻刻。
各文書ごとに史料翻刻・読み下し、語句解釈、史料研究を加え、巻末に解題と索引を付す。
本巻にはZに続き、八王子石灰旧竈主の家である武蔵国多摩郡上成木村(現東京都青梅市)の木崎紘一家に伝わる所蔵文書29冊の内、後半15冊、文政・天保以降、嘉永・安政・万延までを収める。既刊XYの木崎敏男家『石灰旧記』と関係ある史料で、幕末の内憂外患期、その政治社会状況に密接にからむ八王子石灰・蛎殻灰・野州石灰の動きが具体的に判る。
【既刊】

近世日本石灰史料研究T 2008年7月刊・576頁・9500円(税別)
八王子石灰旧竈主の家である武蔵国多摩郡北小木曽村(現東京都青梅市)の木崎義平家に伝わる所蔵文書28冊分で、収録年代は、享保12年(1727)〜慶応4年(1868)。
近世日本石灰史料研究U 2009年5月刊・526頁・8900円(税別)
前巻に引き続き、木崎義平家に伝わる文書の内、単独文書127部を収録。収録年次は前書とほぼ同年代の享保6年(1721)〜慶応3年(1867)であるが、その過半は後半期。
近世日本石灰史料研究V 2010年5月刊・462頁・8400円(税別)
武蔵国高麗郡上直竹村(現埼玉県飯能市)の木崎秀尚家に伝わる「常右衛門様用書」を翻刻。
近世日本石灰史料研究W 2011年11月刊・348頁・7900円(税別)
既刊T・Uに続き、木崎義平家文書のうち、近世・近代諸種文書90点を収録する。
収録年代は元禄2年(1689)〜明治4年(1871)である。
近世日本石灰史料研究X 2012年5月刊・380頁・7900円(税別)
多摩郡上成木村(東京都青梅市)の木崎敏男家の「石灰旧記」1を収める。同書は慶長〜寛政の記事を含み、V所収の「常右衛門様用書」同様、石灰焼出生産資金の融資方を廻って、3か村竈主を二分して争論した寛政年間の経緯を記した覚書。
近世日本石灰史料研究Y 2013年5月刊・360頁・7900円(税別)
Xに続き、木崎敏男家の「石灰旧記」2(文化・文政まで)を収める。この時期は、諸国産の石灰が江戸市場に参入するなど、激動の時代を迎える。
近世日本石灰史料研究Z 2014年5月刊・582頁・9900円(税別)
木崎紘一家所蔵文書30冊のうち前半14冊、文化14年までを収録。

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