近世日本石灰史料研究T 川勝 守生 著 (元 東京大学大学院博士課程在籍/1972-2006) ISBN978-4-87294-515-7 C3321 2008年7月刊 A5判・576頁・上製本・函入 9500円(税別) |
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近世関東における石灰産地としては、「八王子石灰」「野州石灰」と、江戸内湾において貝 殻を原料に生産された「蛎殻石灰」の三つがあった。 本書は、八王子石灰旧竈主の家である旧武蔵国多摩郡北小木曽村(現東京都青梅市)の木崎義平家に伝わる所蔵文書の内、冊子となっている一群の文書類28冊分を翻刻し、読み下し文を付けたものに、語句解釈と史料研究を加えたのもである。 石灰を必至になって生産し流通させ、江戸に繰り出し、江戸商人と当たり、会所の町人や町名主だけだけではなく、勘定奉行・江戸町奉行とも対決する。その竈主たちの記録。 著者は、東京大学へ課程博士の請求論文作成中、あと3週間で完成、という時期に急逝した。原稿は、そのご 指導教官である吉田伸之氏や友人たちの手によって、『近世日本にお ける石灰の生産流通構造』(山川出版社、2007年)として刊行された。 本書は、著者が生前に、その研究の元となった史料を活字化すべく準備していたもので、今回の刊行にあたっては、吉田伸之氏の監修を得た。 以下、八王子石灰関係史料を続刊予定。 |
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【主要目次】 | |
収録年代は、享保12年(1727)から慶応4年(1868)まで。 1:運上灰請負一件裁許につき石灰釜元・石灰請負人請書(享保12年) 2:他国石灰入津の儀につき八王子石灰釜主願い書留(延享3年〜) 7:八王子御用石灰会所請負関係規定綴(明和3年) 8:懸札勝手取扱につき処分一件書留(明和4年) 12:八王子石灰仕入れ残金出入一件書留(安永3年) 14:一橋家御用石灰焼出し一件書留(寛政4年) 19:御用石灰仕法改め一件書留(寛政11年) 20:石灰問屋株願い始末一件書留(寛政12年) 28:八王子御用灰渡世継続願い書(慶応4年)ほか 解題:川勝 守 索引(件名事項・人名・地名) |
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