交流の社会史
―道・川と地域―

小田原近世史研究会 編

2005年5月刊 
IISBN4-87294-374-0
A5判・306頁・上製本・函入

6800円
 「小田原・足柄地方(広義には神奈川県内)の近世史研究にとって欠くことのできない街道や関所・宿・町といった「道」の問題と、酒匂川をはじめとする「河川」に関する諸問題を取り上げることによって、道や川を通じた人や物の流れと地域の歴史との相関関係、あるいは道・川を移動する人びとの実像を描き出すことが可能となり、藩政史とは異なる社会史としての斬新な視点が提示できるのではないか…」      (「あとがき」より)
小田原市史編纂を契機に発足した「小田原近世史研究会」10年の成果。
自治体史編纂の枠を超えて、地域の交流と特性をあきらかにする。

【主要目次】
  
発刊にあたって  村上  直
T 道に生きる
箱根関所における人見女  小暮紀久子
旅日記よりみた小田原・箱根路について  山本 光正
間の村と湯治場にとっての「一夜湯治」  大和田公一
大磯宿の飯盛女と茶屋町救済仕法  宇佐美ミサ子

U 越える人びと
「道の者」たちの17世紀―徘徊する人びとの実像にせまる―  下重  清
尊徳の行動力と活動範囲―「日記」の概観と小田原出張―  木龍 克己
安政コロリの流行と人びと  坂本 孝子
戊辰戦争下の小田原藩と遊撃隊  中根  賢

V 川と暮らす
田中休愚による酒匂川大口土手締め切り後の諸相―大口水下六か村を中心に―  関口 康弘
水車経営と地域社会  荒木 仁朗
堀と道普請にみる報徳仕法  松尾 公就


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