戦国期東国の権力構造

荒川 善夫著
(栃木県立宇都宮高等学校教諭/
1954年生まれ)

2002年4月刊
A5判・406頁・上製本・函入り
ISBN4-87294-241-8
8900円
前著『戦国期北関東の地域権力』(1997 岩田書院)をうけて、東国における国衆の権力構造を再検討することを最大の課題に設定した。主な素材としては、下野の国衆、中でも研究のあまり着手されていない那須氏と、研究の深化が期待されている宇都宮氏を取上げた。
【主要目次】
序章  東国戦国期地域権力をめぐって
―戦国期国衆を中心として―
第1編 那須氏の動向と権力構造
第1章 鎌倉〜室町期の那須氏と有力一族・家臣
那須氏の出自と動向/那須氏一族・家臣の出自と動向/那須氏と一族・家臣の関係
第2章 那須氏と那須衆
那須氏の動向/那須衆の動向/那須氏と那須衆の身分・社会的秩序/那須氏と那須衆の関係
第3章 那須氏の権力構造
那須高資時代の家臣団構成/那須資胤時代の家臣団構成/那須資晴時代の家臣団構成/豊臣期那須氏権力の特質
第4章 豊臣・徳川初期の那須資晴
那須氏の没落と復活/豊臣大名としての歩み/会津上杉景勝の南下に備えて/関ケ原合戦後の動向
第2編 宇都宮氏の権力構造
第5章 宇都宮氏の権力構造の変遷
権力構造の変化/体制変革の対外的な要因/体制変革の対内的な要因/豊臣期の家臣団構成
第6章 宇都宮氏の本城移転―宇都宮城から多気山城へ―
本城移転/移住した宇都宮氏の家臣/多気山城時代の宇都宮氏/宇都宮城へ帰還/中世城郭史上の位置付
第3編 小山・宇都宮・那須氏の戦国
第7章 小山・宇都宮・那須氏と上部権力との関係
―古河公方・越後上杉氏・常陸佐竹氏・豊臣氏との関係を中心として―
第8章 戦国期の小山・宇都宮・那須氏間の関係
小山氏と宇都宮氏との関係/小山氏と那須氏との関係/宇都宮氏と那須氏との関係
補論 戦国期東国政治史考察の一視点
―方位呼称からのアプローチ―
終章 結論と今後の課題
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