中世房総と東国社会
中世東国論C

佐藤 博信 編
(千葉大学教授/1946年生まれ)


2012年3月刊
A5判・370頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-739-7 C3321
7900円 (税別)
中世東国の政治構造』『中世東国の社会構造』(中世東国論1・2、小社刊、2007年)に続き、今回は編者の千葉大学退職を機に、中世房総史・中世東国史を広い視野から考察し、考古学や歴史地理学などの隣接接学の成果も取り入れ、全2冊の論集として刊行する。
本巻には上巻として、房総を中心に東国の中世社会の諸相を扱った論考14編を収録。
【主要目次】
 第T部 東国の政治権力
房総里見氏の花押と印章 −義堯から忠義まで− 佐藤 博信
房総酒井氏に関する基礎的考察
 −酒井清伝の検討を中心に−
滝川 恒昭
戦国期下総一宮香取社をめぐる地域権力
 −下総千葉氏を中心に−
石渡 洋平
武蔵鉢形領における衆編成 −秩父衆の場合− 伊藤 拓也
上野国高山城の基礎的研究 竹井 英文
豊臣政権の関東仕置と徳川領国
 −本多忠勝の上総万喜入城を通じて−
柴  裕之
常陸佐竹氏の年貢公事収取について
 −朝鮮出兵時を中心に−
日暮 冬樹
 第U部 東国の社会と文化
中世における宿地名に関する一考察
 −房総の事例を中心に−
遠山 成一
東国における戦国期城館と出土遺物とその年代観について −年代の「ずれ」と欠落の問題を中心に− 簗瀬 裕一
東国の郷村にみる村の構造
 −下総国八木郷と上野国北谷郷を事例として−
長谷川裕子
北条氏海賊の動向 盛本 昌広
「龍大夫文書」にみる戦国期佐倉の伊勢信仰 外山 信司
茂原市藻原寺所蔵『金綱集』紙背文書について 寺尾 英智
香取本「大江山絵詞(酒呑童子絵巻)」の伝来と附属の品々 鈴木 哲雄
【同時刊行】関東足利氏と東国社会(中世東国論D)2012年3月刊・7900円(税別)

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