日本中世国家と諸国一宮制
中世史研究叢書O

井上寛司 著
(島根大・大阪工業大名誉教授/1941年生まれ)


2009年2月刊
A5判・464頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-545-4 C3321
9500円 (税別)
「本書は、多様な形で現れる中世の諸国一宮制の問題を、この時代に特有な一つの国家的な神社制度と捉える観点に立って、その成立から解体に至る過程の全体を、できるだけトータルな形で解明することを目的とするものである。」(本書「序章」より)
『中世諸国一宮制の基礎的研究』『中世一宮制の歴史的展開』(小社刊)の成果を集大成。
【主要目次】
  
序 章 中世諸国一宮制研究の課題と方法
        −研究史の整理と課題の設定−
  第1節 研究史の概要と現在の到達点
  第2節 中世一宮制研究の抱える問題群とその分析視角
第1章 中世諸国一宮制の成立
  第1節 研究史の概要と特徴
  第2節 中世諸国一宮制の基本的性格
  第3節 中世諸国一宮制の成立過程
第2章 中世諸国一宮制の構造と特質
  第1節 社官組織
  第2節 社領構造
  第3節 造営形態
  第4節 祭礼構造
第3章 中世諸国一宮制の変質
  第1節 中世後期一宮の類型区分
  第2節 中世後期一宮の諸形態
第4章 中世諸国一宮制の解体
  第1節 戦国期一宮の諸形態
  第2節 戦国期一宮の類型区分と中世諸国一宮制の解体
結 章 総括と展望−日本中世国家と中世諸国一宮制−
  第1節 中世諸国一宮(国鎮守)の歴史的性格
  第2節 中世諸国一宮制と日本中世国家
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