聖地を巡る人と道

田中 智彦著
(前岐阜聖徳学園大学教授/1953年−2002年)


2004年3月刊
ISBN4-87294-309-0
A5判・380頁・上製本・函入

8400円
「いうまでもなく、日本の巡礼は複数の聖地を巡ることに特徴があり、聖地数にも意味が付与されている。…近世の巡礼や遍路は所与の聖地を巡るだけでなく、各出発地点での儀礼や出立に先立つ参詣があり、途中も各地で聖地以外への参詣を繰り返す。瑣末な事項の寄せ集めのようでもあるが、それらを俯瞰して初めて見えてくる、近世の日本における旅の特質を彼は捉えていたのである。」(田中一美「あとがきにかえて」より)
【田中智彦論文集刊行会】
岩鼻通明・小田匡保・小野寺 淳・小山靖憲・田中眞吾/巡礼研究会(代表:日野西眞定)
【主要目次】
 
序章 巡礼の成立と展開
第1編 西国巡礼路の復元─────────解説:北川 央
第1章 愛宕越えと東国の巡礼者−西国巡礼路の復元−
第2章 石山より逆打と東国の巡礼者−西国巡礼路の復元−
第3章 大坂廻りと東国の巡礼者−西国巡礼路の復元−
第4章 西国巡礼の始点と終点
第2編 地域的巡礼地─────────解説:小嶋 博巳
第5章 近畿地方における地域的巡礼地
第6章 近世大坂における巡礼
第7章 地域的巡礼のデータベース作成に関する基礎研究
第3編 四国遍路と近世の参詣─────────解説:小野寺 淳
第8章 『四国?礼絵図』と『四国辺路道指南』
第9章 道中日記にみる金毘羅参詣経路−東北・関東地方の事例−
第10章 道中日記にみる畿内・近国からの社寺参詣
第11章 近世末、大坂近在の参詣遊山地
終章 日本における諸巡礼の発達
  
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