近世史研究叢書F
近世立山信仰の展開
―加賀藩芦峅寺衆徒の檀那場形成と配札―

福江 充著
(富山県[立山博物館]主任・学芸員/
1963年生まれ)


2002年5月刊 SBN4-87294-249-3
A5判・532頁・上製本・函入
11800円
 前著『立山信仰と立山曼荼羅』(岩田書院 1998)の後をうけて、立山信仰の伝播者である芦峅寺衆徒が加賀藩領国内外で形成した檀那場の実態(檀那場の規模、檀家の分布、檀家の身分傾向)や、同地でおこなった廻檀配札活動の実態とその地域的特徴を明らかにした。
【主要目次】
序 章  芦峅寺衆徒の廻檀配札活動に関する研究史と本書の視座・活用史料
第1章 立山山麓芦峅寺宿坊家の檀那帳にみる立山信仰
―立山信仰の伝播者芦峅寺衆徒の廻檀配札活動と檀那場―
第2章 尾張国の立山信仰
―芦峅寺福泉坊と日光坊が尾張国で形成した檀那場について―
第3章 信濃国の立山信仰
―芦峅寺衆徒が江戸時代後期以降に信濃国で形成した檀那場について―
第4章 房総半島の立山信仰
―芦峅寺衆徒が江戸時代後期に房総半島で形成した檀那場について―
第5章 江戸時代中期の立山信仰
―芦峅寺衆徒が江戸時代中期に江戸で形成した檀那場について―
第6章 幕末期江戸の立山信仰
―芦峅寺宝泉坊の江戸の檀那場と廻檀配札活動の実態―
第7章 立山信仰にみる石仏寄進の一例
―江戸の信徒によるウバ堂境内六地蔵尊石像の寄進―
第8章 芦峅寺宝泉坊の江戸の檀那場での血盆経唱導
第9章 芦峅寺宿坊家の廻檀配札活動とその収益の行方
第10章 幕末期芦峅寺宿坊家間の檀那場をめぐる争い
第11章 加賀藩領国内の立山信仰
―芦峅寺衆徒が幕末期に加賀藩領国内で形成した檀那場について―
結 語
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