No.36 1995年10月
【1人でやれる限界か】
 岩田書院の昨年の新刊点数は10点。1人でやったにしてはかなりなものだ、と以前書いたが(裏だよりNo30)、今年は10月までで16点、あと年内に8点ださなければならないので、年間24点になる。これに雑誌を4点だしているので、計28点。ことに8月は5点、11月はなんと6点も予定している。完全にオーバーワークである。これだけ出しても、まだ刊行が遅れていて、著者に謝っているという状態である。
 とても1人では仕事をこなしきれないので、原稿整理とか校正とかの編集作業は他のひとに頼んでいる。それでも、自分でやらなければ気が済まないという性癖があって、結局仕事を抱え込んでしまう。
 これだけ新刊が多いと、売り上げも昨年の倍近くになっているので、本の注文の発送やら納品やらの仕事も増えてきた。アルバイトを雇いたいところだが、ここが我慢のしどころかもしれない。売り上げが倍になっても支払いはそれ以上に増えており、毎月の支払いに汲々としている状態では、これ以上経費をかけてやっていけるだけの自信は、まだない。
 かくてまた、今日も1日が過ぎてゆく。明日からまた元気をだして頑張ろう。
     
  そうは言っても、本来の編集業務に支障がでてきてはまずいので、週1回、夜だけ、注文品の品揃えにアルバイトを頼みました。
     
  *おなじような話しをNo93でやってます。

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