No.37 1995年11月
【グチとボヤキはまだ続く】
 自分で言ってしまってはおしまいだが、この「裏だより」は、わりと好評のようである。少なくともオモテよりは読まれていることだけは確かだろう。捨てないで、ちゃんととっていてくれる方もいる。有難いことである。
 ところでこの欄は、学術書を発行している小出版社の実状をありのままに伝えて、読者の理解と同情(?)を得ようとして書いているのだが、実際は私のグチとボヤキのはけぐちになってしまっている。一人でやっていると、ストレスを発散する相手がなく、女房子供に言ってもはじまらないので、こうやって書いてしまうのである。
 また、経営者なるものは誰でも同じかもしれないが、景気の悪いときは、その内容を社員に全部みせて、給料が安くてもがまんしろと言うが、儲かっているときは、これだけ儲かった、などとは決して言わない。たぶん私もそうなるだろう。この「裏だより」から、グチとボヤキが消えたとき、それは岩田書院が儲かってきたときです。
     
  まだまだグチとボヤキは続きそうです。御安心(?)のほどを…。

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