中世南関東の武士と時宗
湯山学中世史論集5

湯山 学 著
(元 藤沢市役所勤務/1928年生まれ)

編集:黒田基樹(駿河台大学教授)
解説:今野慶信(駒澤大学非常勤講師)

2012年6月刊
A5判・412頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-751-9 C3321
11000円 (税別)
評者:真鍋淳哉氏(『史学雑誌』121-12  2012.12)

相模・武蔵・房総に関する論考14編を収録した。T部は、時宗と関東武士に関する論考を、U部は、房総に関する論考を、V部は、本論集の既刊にも収録されていない、相模・武蔵中世史に関する論考5編を選んで収録。解説は、中世関東の地域史に詳しく、また湯山氏の研究内容に通じている今野慶信氏にお願いした。とくに、湯山氏の研究成果からみえてくる南関東の地域像の提示という、踏み込んだ見解を示し、今後、湯山氏の研究を学びつつ、南関東の地域史を追究していくうえでも有益な見解となっている。(「あとがき」より)

【主要目次】

 T 南関東武士と時宗
1「他阿上人法語」にみえる武士
2 時宗と相模武士
  ―「他阿上人法語」にみえる武士 補論―
3 時宗と武蔵武士(1〜3)

 U 房総の荘園・公領
4 上総国夷隅川流域の庄園
  ―伊南・伊北・千町庄をめぐって―
5 上総国小櫃川流域の庄園 ―上総武田氏の登場―
6 安房国の庄園・公領について
7 安房国の庄園・公領について(補遺)
8 信濃・上総両村上氏と鎌倉府
  ―金沢称名寺と村上貞頼―
9 永享の乱後の下総千葉氏
  ―円覚寺雲頂庵所蔵の常輝書状―

 V 相模・武蔵の地域史
10 仁和寺子院勝宝院と武蔵国六浦庄
11 室町時代の相模国一宮
12 鎌倉の祇園祭
13 相模河村氏と河村郷 ―戦国時代を中心として―
14 地域における中世史研究と棟札 ―相模国を例として―
 解説 湯山学氏の時宗史研究と南関東地域史の研究
                             今野慶信
【既刊】
 @ 関東上杉氏の研究 7900
 A 三浦氏・後北条氏の研究 7900
 B 武蔵武士の研究 7900
 C 鎌倉府の研究 9500

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