関東上杉氏の研究
湯山学 中世史論集@


湯山 学 著
(元 藤沢市役所勤務/1928年生まれ)
編集・解説:黒田基樹

2009年5月刊 
ISBN978-4-87294-559-1 C3321
A5判・364頁・上製・函入
7900円
品切れ
本書は、長年にわたって相模・武蔵を中心とした地域史研究に取り組み、多大な成果をあげてきた湯山氏の膨大な業績のうち、「南関東中世史論集」(全5冊・私家版)に未収録の東国中世史に関する論考を、全3冊にして刊行するものの第1冊である。
氏の研究業績は、関東中世史研究に携わる者なら、必ず参照しなければならない不動の位置を占めているが、その発表媒体は、地元の研究雑誌がほとんどで、入手困難であった。
【主要目次】
  
T 山内上杉氏の展開
  1足利領と上杉氏の関係 ―上杉氏小考―/
  2山内上杉氏家宰職と長尾氏
     ―武蔵国守護代職をめぐって―/
  3神奈河・小机と惣社長尾氏
     ―室町末期山内上杉氏の家領支配―/
  4上杉憲政と足利長尾氏
     ―河越合戦後を中心に―/
  5山内上杉氏の守護代大石氏再考
     ―「木曽大石系図」の史料批判―/
  6大石駿河守考  ―重仲・憲仲・高仲―/
  7大石氏の軌跡をめぐって  ―総周・縄周・綱周―/
  8山内上杉氏の在京代官判門田氏/
  9山内上杉氏と伊豆諸島
     ―室町時代の武蔵国神奈河湊との交流―/
  10鎌倉東光寺と伊豆国那賀郷
     ―伊豆国中世史へのアプローチ―
U 扇谷上杉氏の展開
  11扇谷上杉氏の領域支配と城郭―室町末期の南武蔵―/
  12武蔵国と太田道灌―文明18年の悲劇への序曲―/
  13道灌の内の者・曾我兵庫/
  14岩付太田氏家臣団覚書
     ―「関東幕注文」と「きゃくいの次第・しゅいの次第」―/
  15扇谷上杉氏の被官上田氏―豹徳軒と案独斎―/
  16武蔵千葉氏私考/
  17渕江郷と千葉氏―室町末期の足立区―
V 上杉氏一族の展開
  18禅秀の乱後の犬懸上杉氏
     ―宝積寺領駒岡村をめぐって―/
  19相模国鎌倉郡永谷と宅間上杉氏/
  20六郷保の領主―陸奥五郎と六郷殿―/
  21禅秀の乱後における房総三国の守護
     ―上杉定頼の動向を中心として―/
  22庁鼻和(深谷)上杉氏考
解説:湯山学氏の上杉氏研究(黒田基樹)
 【続刊】(年1冊刊)
  A三浦氏・後北条氏の研究
  B武蔵の荘園公領と武士
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