村の伝統芸能が危ない
 

星野 紘 著
(元 東京国立文化財研究所芸能部長/1940年生まれ)

2009年4月刊
A5判・230頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-558-4 C1073
2800円 (税別)
「掲載した文章の全体は大きく二つから構成されている。一つは村の伝統芸能(郷土芸能、民俗芸能、地域伝統芸能、それに民謡)が今存続の危機に直面しつつある現状とそれへの対応策の問題、二つ目が村の伝統芸能の内容機能の説明および国際化時代を踏まえての地球規模の村の伝統芸能俯瞰の試みである。今こそ村の伝統芸能は注視されるべきだとの思いが心のうちにある。」(本書「はじめに」より)

【主要目次】
序 章  生活者の息吹きが伝わる村の伝統芸能の魅力
第1章  限界集落下の村の伝統芸能
  山の芸能が危ない
  村の伝統芸能が危ない
  (報告/アンケート調査データ)
  村の民俗音楽の危機を乗り越えるために
  (基調講演/シンポジウム)
   
第2章  村の伝統芸能とは何か
  村の伝統芸能の呼称の変遷
  存続危機の村の伝統芸能
  村の伝統芸能の種類
  村の伝統芸能の芸態
  (口頭表現としての芸態/身体表現としての芸態)
  村の伝統芸能の心意目的
   
第3章  村の伝統芸能の経済・芸術性・信仰
  東北の修験系神楽にみる<市場原理>
 (現況調査のレポート/修験の舞の美しさと獅子頭信仰など/東北の修験系神楽の市場原理)
   
第4章  世界無形文化遺産時代の村の伝統芸能
  日本の先行研究をもとに世界の村の伝統芸能を比較
 (比較の必要性/生活生業との関わりの問題/創作の問題/民族性・地域性の問題/発祥地と伝播変容の問題)
   
終 章  村の伝統芸能を取り巻く今日の地域社会の問題
        (現状/新たな対応策の模索)

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