エミシ・エゾ・アイヌ アイヌ文化の成立と変容 ―交易・交流を中心として―【上】 榎森 進・小口雅史・澤登寛聡 編 2008年11月刊 A5判・464頁(カラー16頁)・上製本・カバー装 ISBN978-4-87294-531-7 C3021 9500円 (税別) 品切れ |
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法政大学プロジェクトの成果。上巻には、古代・中世編として、アイヌ文化の成立に関する問題を、擦文文化・オホーツク文化・アイヌ文化の3部18論文で構成。下巻は近世編。 | ||
【主要目次】 | ||
課題と梗概 | 榎森 進 | |
第1部 エミシ・エゾ・擦文文化をめぐって | ||
考古学からみたアイヌ民族史 | 天野 哲也 | |
東北北部におけるエミシからエゾへの考古学的検討 ―天野論文コメント― |
伊藤 博幸 | |
文献史料からみた「エゾ」の成立 ―天野論文コメント― |
小口 雅史 | |
渡嶋蝦夷と津軽蝦夷 | 八木 光則 | |
擦文文化の終末年代をどう考えるか | 小野 裕子 | |
蝦夷と俘囚 | 永田 一 | |
第2部 オホーツク文化の世界 | ||
オホーツク文化の形成と展開に関わる集団の文化的系統について | 天野哲也・小野裕子 | |
北海道東部における「中世アイヌ」社会形成前夜の動向 ―列島史のなかのトビニタイ文化の一 |
大西 秀之 | |
11〜12世紀の擦文人は何をめざしたか ―擦文文化の分布域拡大の要因― |
澤井 玄 | |
アイヌ文化の前史としてのオホーツク文化 ―松法川北岸遺跡を事例として― |
涌坂 周一 | |
EPMA分析画像の解析によるオホーツク海沿岸出土の土器研究 ―土器に含まれる砂粒の成分分析と産地同定― |
竹内 孝・中村 和之 | |
千島列島への移住と適応 ―島嶼生物地理学という視点― |
手塚 薫 | |
第3部 アイヌ文化の成立―北海道の中世― | ||
「日の本」世界の誕生と「日の本将軍」 | 小口 雅史 | |
和人地・上之国館跡 勝山館跡出土品に見るアイヌ文化 | 松崎 水穂 | |
北海道南部における中世墓 | 越田賢一郎 | |
北海道における中世陶磁器の出土状況とその変遷 | 石井 淳平 | |
札幌市K39遺跡大木地点の中世遺跡をめぐって松前家の家宝「銅雀台瓦硯」について | 上野 秀一・久保 泰 | |