北東アジアのなかのアイヌ世界
 アイヌ文化の成立と変容
   ―交易・交流を中心として―【下】


榎森 進・澤登寛聡・小口雅史 編


2008年11月刊
A5判・558頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-532-4 C3021
12000円 (税別) 品切れ
法政大学プロジェクトの成果。上巻に続き、近世編として4部21編で構成。
【主要目次】 
課題と梗概 榎森 進
 
第1部 北東アジアのなかのアイヌ社会
蝦夷錦と北のシルクロード 中村和之・小田寛貴
東アジアの歴史世界におけるアイヌの役割 佐々木史郎
樺太アイヌの木製品における刻印・人面の信仰的意義
―事例と考察―
北原次郎太
 
第2部 北海道アイヌの文化と秩序  
考古学から見たチャシの年代観 宇田川 洋
タマサイ・ガラス玉に関する型式学的検討 関根 達人
「ツクナイ」と「起請文」 渡部 賢
「ウイマム」と「御目見」にみるふたつの認識論 坂田美奈子
場所請負制下のアイヌ社会
―場所における生産と労働―
長澤 政之
日本近世の蝦夷地シコツ・イシカリ・サルの地域的特質 市毛 幹幸
法政大学本『蝦夷島奇観』について一について 佐々木利和
松浦武四郎の地誌・地図作製とアイヌ民族
―『天塩日誌』を素材として―
山田志乃布
 
第3部 本州アイヌと幕藩制
本州アイヌの考古学的痕跡 関根 達人
近世前期における弘前藩のアイヌ支配と藩意識
―御目見得・差上-被下事例―
高橋 亜弓
幕府巡見使と本州アイヌ
―享保2年巡見使にみる\の差異化と応接体制―
浪川 健治
青森県内所在の蝦夷錦について 瀧本 壽史
 
第4部 蝦夷地の和人と幕藩制
『新羅之記録』の形成過程に関する一考察 新藤 透
松前藩主の象徴的基盤と神話・芸能
―松前神楽の儀礼構造にみる―
川上 真理
「夷地之制札」設置方針に関する若干の考察 澤登 寛聡
天保改革と松前における旅芝居興行
―越後の「中村清治」一座を素材として―
木村  涼
秋田土崎湊と松前蝦夷地との商品流通の実態
―近世後期の事例―
塩屋 朋子
蝦夷地・和人地・内地をめぐる流通システムとその再編
―幕末期江差―
山田志乃布

ご注文へTOPEへ