群馬県被差別部落史料
−小頭三郎右衛門家文書−

岩田書院 史料叢刊A

東日本部落解放研究所編)

2007年10月刊
A5判・636頁・口絵6頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-479-2 C3321 \9500E
9500 (税別)
「小頭三郎右衛門家文書」は、上野国(群馬県)の植野村(現前橋市)を中心に群馬郡13か村の職場を統轄する弾左衛門配下の小頭三郎右衛門家に伝わる被差別部落内の文書である。
この文書は代々、三郎右衛門を名乗った現平井家に伝わるもので、長い間、手をふれないまま大切に保存されてきたものであるが、戦後その一部がさまざまな事情で紛失、流出している。およそ500点の近世文書が現存し、今回新たに400点の近・現代史料が保存されていることが判明した。この文書で確認できる最も古いものは享保3年(1718)のものである。寛永16年(1639)付の「根本由来」や、年月日不詳の「由緒書」「箕輪城主長野業政天文・永禄年間軍功記」などがあるがこれは後世のものと考えられる。
今回、近世の文書は一部の断簡や和本類を除いてほとんどを収録し、近代以降については明治期のものはほぼ全部、大正以降は生業、政治・社会、信仰、環境改善の一部を収録。
*近世文書については、『東京部落解放研究』63/65・66/68号所収のものを増補した。
【主要目次】 

小頭三郎右衛門家文書について(松浦利貞)
<近世文書>
小頭役文書
触書・請書/指紙・廻状/小頭役任免・管掌・由緒/職場/諸役/諸役入用/弾左衛門役所宛願・届/地方役所宛願・届/証文文例/弾左衛門役所宛役負担金銀納小手形/地方役所宛年貢納帳・納小手形/人別送り手形/欠落届/土地保有/馬喰渡世/事件処理/その他
家文書
教育/信仰/家計・金銭出納/家計・金銭貸借/その他
<近・現代文書>
生業/税金/家計・金銭出納/家計・金銭貸借/政治・社会/裁判/信仰/地券及び土 地登記関係/環境改善/その他
三郎右衛門家文書目録

ご注文へ