民俗誌・海山の間
野本寛一著作集X

野本 寛一 著
(近畿大学名誉教授/1937年生まれ)


2017年7月刊
A5判・638頁・上製本・函入
ISBN978-4-86602-000-6 C3391
19800円 (税別)
海と山を離(さか)る平地の民俗、海山を結ぶ川・道、その標高差なども視野に入れた地形環境と暮らしの記録。全国各地の村々を歩いてきた著者が、釈超空(折口信夫)の歌集『海やまのあひだ』の標(しるべ)に倣い、日本民俗学が見落としてきた人々の思いをすくい取る。
【主要目次】

序 章 海山の間を歩く

 T 地形環境と暮らし
第1章 遠山谷の斜面集落
第2章 磐田原台地と天竜川の間
第3章 平地水田地帯の暮らし

 U 海山をむすぶ川−サケ・マスの循環と民俗−
第1章 東北地方の水系
     最上川・雄物川・子吉川・北上川・阿賀野川水系
第2章 広島県・島根県 江の川水系
第3章 栃木県 那珂川水系
第4章 陸封魚アマゴ −資源保全の伝説−

 V 山の力 山への眼ざし
第1章 模擬田植と見立ての山
第2章 稲作灌漑の水
第3章 屋敷林の民俗

 W 標高差の民俗

 X 海の力 海への眼ざし
第1章 塩と潮の民俗
第2章 海と訪れ神
第3章 伊豆の海
終 章 旅の終わりに

【野本寛一著作集】全5巻・完結(価格は税別)
T山地母源論1:日向山峡のムラから 14800円

U山地母源論2:マスの遡上を追って 14800円

V「個人誌」と民俗学         18800円

W牛馬民俗誌            14800円

X民俗誌・海山の間         19800円


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