近代日本の形成と地域社会 多摩の政治と文化


松尾 正人 編
(中央大学教授/1948年生まれ)


2006年5月刊
A5判・426頁・上製本・カバー装
ISBN4-87294-429-1
9500円 (税別)
東京・多摩地域の自治体史編纂の成果を受け継ぎ、境域を超えた視野にたった論集。
テーマは、政治・社会はもとより、経済・文化の多方面にわたる。
いずれも、これまでの研究で見逃されていた問題に正面から取り組んだ力作。
最新の問題関心を設定し、地域史料を活用・分析した質の高い研究である。

【収録内容】 
 第1部 幕末維新の動乱と多摩
八王子出身の幕末志士川村恵十郎についての一考察 藤田 英昭
多摩の戊辰戦争−仁義隊を中心に− 松尾 正人
免許銃・所持銃・拝借銃ノート
 −明治初年の鉄砲改めと国産「ライフル」−
保谷  徹

 第2部 近代多摩の社会と文化
地租改正後の多摩
 −地価修正の実施と救助金をめぐって−
滝島  功
旧品川県社倉金返還と地方制度の転換点
 −明治13年に至る社倉金返還運動と国庫返済の背景−
藤野  敦
明治末期における「隔離医療」と地域社会
 −ハンセン病療養所全生病院の創設と多摩−
石居 人也
明治後期から大正期における地方銀行
 −五日市銀行の設立と経営 1896〜1924年−
石本 正紀
地域における近代俳人の誕生
 −埼玉県所沢の齋藤俳小星を中心にして−
多田 仁一

 第3部 首都・多摩の形成
空都多摩の誕生−東京都制編入の防空事情− 鈴木 芳行
多摩の「都市化」の一側面
 −「総合的都市」建設を夢見た時代−
梅田 定宏
多摩の戦後文化運動と武蔵村山 山田 義高

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