都市の祭礼−山・鉾・屋台と囃子−
京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター 研究叢書@

植木行宣・田井竜一 編

2005年5月刊
A5判・472頁・上製本・函入

ISBN4-87294-376-7
11800円2005年11月増刷出来)
品切れ
日本には1500をくだらない数の山・鉾・屋台の祭りがあるといわれているが、本書は、日本文化史や音楽史の上で、山・鉾・屋台の祭りの成立と展開を位置づけ、それに呼応した囃子の系譜と特質を考察した共同研究の成果であろ。各テーマごとに、民俗学・芸能史の専門家と音楽学の専門家がペアになって発表をおこない、両者の関係を踏まえて分析。

主要目次
第1部 「はやすもの」と「はやされるもの」
 山・鉾・屋台の祭りとハヤシの展開  植木 行宣
 拍子物とその音楽  樋口  昭

第2部 「祇園囃子」と「江戸祭り囃子」
<「祇園囃子」をめぐって>
 祇園囃子の系譜序論  田井 竜一・増田  雄
 上野天神祭りの囃子  増田  雄
<「江戸祭り囃子」の展開>
 江戸祭り囃子とその周辺  入江 宣子
 佐原の山車祭りと囃子─伝承者の視点から─  坂本 行広
 郷祭りとしての曳山祭礼―近江水口曳山祭りと日野曳山祭りを事例として―  米田  実
 水口曳山囃子の成立と展開  田井 竜一

第3部 地域的な多様性
 若狭小浜の祭礼と山車の変遷  垣東 敏博
 若狭の祭礼囃子の系譜(続)―小浜放生会と高浜七年祭―  入江 宣子
 四国の祭礼山車―愛媛県を中心に―  大本 敬久
 徳島県南部の練り風流―海部郡宍喰町八坂神社の祇園祭りを中心に―  岩井 正浩
 福山の左義長ととんど音頭  福原 敏男
 祭礼と観光のダイナミズム―鹿角市の花輪ばやしを例として―  永原 惠三


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