近世史研究叢書I
近世の地主制と地域社会

舟橋 明宏著
(学習院大学大学院修了/1967年生まれ)

2004年7月刊 
ISBN4-87294-324-4

A5判・440頁・上製本・函入

8900円

「本書は、第1編の肥後国天草郡、第2編の越後国頸城郡、第3編の北関東地方という全国的に見ても特徴的な三地域の個別分析から構成されている。分析手法自体は伝統的な村落史のものであるが、三地域で同じ事象を検証するという形は採用していない。それぞれの地域の農民にとって最大の関心事は何か、ということを常に念頭に置き、そこに徹底的にこだわり、そこから逆に近世の村落社会や地域社会の特質を浮かび上がらせたいと考えている。…(ここには)前近代社会の民衆的慣行が生きて機能している世界が広がっているはずである。」(本書「序章」より)
なお、本書第1〜3章は『近世地域社会論』(渡辺尚志編、1999年、小社刊)、第4章は『近世米作単作地帯の村落社会』(渡辺尚志編、1995年、小社刊)の舟橋論文が元になっている。
【主要目次】
序章 近世の在地社会研究と「地主制」
第1編 肥後国天草郡の質地慣行と地域社会
第1章 天草郡地役人の存在形態と問屋・船宿
第2章 天草郡地役人江間家と地域社会−弘化の仕法と一揆をめぐって−
第3章 天草郡地役人江間家の「御館入」関係について
第2編 越後国頸城郡の「地主制」と村落社会
第4章 村落構造とその変容
−割地と小作地経営をめぐって−
第5章 近世の「地主制」と土地慣行−越後国頸城郡岩手村佐藤家を事例として−
第6章 明治3年の村方騒動と「永小作」
第3編 関東の村落と村役人
第7章 幕末・維新期の村方騒動と「百姓代三人体制」について
−下総国葛飾郡上砂井村を事例として−
第8章 村再建に見る村人の知恵
終章
 
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