近代史研究叢書D
奥羽列藩同盟の基礎的研究


工藤 威著
(東京都立農林高校(定時制)教諭/
1956年生まれ)

2002年10月刊 ISBN4-87294-261-2
A5判・484頁・上製本・函入・

9900円 品切れ

「本稿は、このような研究の閉塞状況を克服する一つの試みとして、戊辰戦争期の津軽藩を中心とする東北諸藩の動向を明らかにし、さらに奥羽列藩同盟の実態を、成立過程を中心に明確にすることを目的とする。
 同盟を主導した仙台藩の意図は何だったのか、どのような経過をへて同盟は結成されたのか、津軽藩やその他の奥羽諸藩は何を期待して「白石」に参集していったのか、等々、残された問題は決して少なくはないのである。」(本書「序章」より)
日本学術振興会 平成14年度 科学研究費補助金「研究成果公開促進費」交付図書。
【主要目次】
序 章
第1章 王政復古への政治過程
第2章 鳥羽・伏見の開戦と奥羽鎮撫総督の派遣
第3章 奥羽諸藩の動向と津軽藩の対応
第4章 白石会議の開催
第5章 嘆願後の仙台米沢藩の動向
第6章 嘆願書の却下問題
第7章 世良下参謀の密書
第8章 「白石同盟」「仙台同盟」の成立過程
第9章 九条総督と沢副総督の転陣問題
第10章 沢副総督の転陣と津軽藩の対応
第11章 津軽藩の「藩論」決定過程
第12章 秋田藩の同盟脱退経過
第13章 津軽藩の同盟脱退
第14章 所謂「東北朝廷」問題と同盟の崩壊
総 括
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