木曽御嶽信仰
―宗教人類学的研究―

菅原 壽清著
 http://www17.ocn.ne.jp/~sugato/14.html

(駒澤大学非常勤講師/1943年生まれ)


2002年7月刊
A5判・354頁・上製本・函入
ISBN4-87294-254-X
7400円
品切れ
「御嶽信仰にみられる宗教現象を全体として明らかにしていくために、次のような視点に注意した。それは、主として行者の執行する呪術宗教的な憑依儀礼から、その儀礼が成り立つ木曽御嶽のコスモロジーを形成している神観念の体系、それらを具体的に表象して祀った山や講社の神殿や霊神場におけるパンテオンの象徴の体系、さらには儀礼を執行する中座と前座と呼ぶ行者と信者の人的組織の体系、そして「御座」と呼ぶ憑依儀礼の体系、これら諸要素によって構成された御嶽講、さらには御嶽信仰についての宗教人類学的な理解である。」(「序章」より)
【主要目次】
序章
第1章 行者への過程
御嶽行者/御嶽講社/中座と前座の修行/中座と前座
第2章 中座と前座の役割関係
御座と憑祈祷/座の空間/御座の儀礼/中座と前座の役割
第3章 癒しの儀礼
呪具と呪力/資料にみる治病観/癒しの儀礼/呪力と癒し
第4章 御嶽のコスモロジー
行者の神霊観/山と里の空間構造/御嶽巡礼/御嶽のコスモロジー
第5章 御座の成立過程
御座の展開/伝承にみる御座/外国人のみた御座/御座の形成
第6章 御嶽に祀られた神々
外来の神々/御嶽以外の山々/御嶽に祀られた神々/御嶽五神
第7章 霊神信仰
霊神碑/霊神をめぐる神霊観/霊神碑をめぐる儀礼/霊神信仰
第8章 御嶽信仰の展開
歴史的展開/御嶽教団の現況/各地における御嶽信仰/御嶽信仰の広がり
終章
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