近世史研究叢書E 江戸の時刻と時の鐘 浦井 祥子著 (日本女子大学非常勤講師) 2002年3月刊・ISBN4-87294-243-4 A5判・239頁・上製本・函入 5200円 品切れ |
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2003年11月2刷出来 | |
本書は江戸に置かれた時の鐘について、新出の上野寛永寺所蔵「寛永寺鐘撞堂文書」など、当時の鐘撞人自身の手による記録などをもとに、その設置場所と管理・運営の方法および時刻の取り方など、従来明らかにされなかった実態について、できる限り明確にしようと試みたものである。平成13年度 日本学術振興会 科学研究費補助金交付図書。 | |
【主要目次】 | |
序章 | |
第1章 時の鐘の設置場所と変遷 | |
第1節 時の鐘の設置場所(本石町/上野寛永寺/市ヶ谷八幡/芝切通し/赤坂円通寺・成満寺/目白不動尊/浅草寺/本所横堀/四谷天龍寺/下大崎村寿昌寺/目黒祐天寺/目白新福寺/巣鴨子育稲荷の時の鐘/時の鐘が置かれた可能性のある寺社) | |
第2節 時の鐘の転換と衰退(幕末期の時の鐘/神仏分離令による影響/時刻制度の改正による影響/時計の普及と環境の変化による影響) | |
第2章 時の鐘の普請・管理・運営 | |
第1節 時の鐘の普請・改鋳・修理 | |
第2節 時の鐘の管理と運営(本石町/上野寛永寺/芝切通し/浅草寺/本所横堀/市ヶ谷八幡/目白新福寺/その他の時の鐘) | |
第3節 鐘撞人の役職と時の鐘の株(鐘撞人の立場と世襲制/時の鐘の株制度) | |
第3章 江戸の時刻と時の鐘 | |
第1節 時の鐘の撞き方 | |
第2節 時刻の取り方の混乱 | |
第3節 時の鐘における時刻の取り方 | |
第4節 幕府の権威と時の鐘 | |
終章 |