社会史と歴史教育


鈴木哲雄著

(千葉県立千葉高等学校教諭)

1998年5月刊
A5判・234頁・並製本・カバー装
ISBN4-87294-118-7
2400円
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本書は、序章および終章での教材化の構想にもとづいて、これまでにすすめてきた4本の高校での実践報告と、2本の関連論考から構成されている。
第1部は、荘園公領制(荘園制)にかかわる2本の実践報告と、それらのまとめをかねて荘園公領制を教材化することの意義について検討した論考とからなる。
第2部は、『一遍聖絵』の一場面「備前福岡市」を主要材料とした2本の実践報告と、同じ教材をつかった加藤公明氏による実践を批判的に検討した論考とからなる。


【主要目次】

序 章 社会史と歴史教育

1 中世社会のしくみを教材化する
第1章 荘園というのは広い土地のことか
教材1:田堵経営とかたあらし農法―摂関期の荘園と公領―
第2章 公田制から荘園公領制へ
教材2:田荘園絵図を読む―中世の荘園―
第3章 荘園公領制の教材化をめぐって

2 社会史の成果を教材化する
第4章 中世の身分制と子ども
教材3:烏帽子をつける百姓―中世百姓の性格―
第5章 中世に生きた人びと
教材4:屠膾・殺生の輩―武士の登場―
第6章 「備前福岡市」の教材化をめぐって
教材5:本主にもどる土地と質物―徳政令と徳政一揆―

終 章 中世社会像の再構成をめざして


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