No.1107(2021.06)

【『日本大道芸事典』増刷】

 この本、税込で24,200円もします。それが、7月に400部作って10月には品切れ。11月に150部増刷して、それもあと30部しか残っていない。なんでこんなに売れたんだろう。
 図書館流通センター(TRC)のストック・ブックス(SB)に入って、初回、40部の注文が来た。正直言って、ちょっと多いんじゃないか?と思ったが、そのご追加がきて、計135部になった。その後の追加もあるので、150部以上、売れたことになる。なお 同じ時期に『文豪墓碑大事典』(東京堂出版、税込44,000円)が出ていて、このSB納品数が122部。
 これも、この定価にしては、よく売れたほうだろう。ちなみに、「大道芸」はB5判・580頁、「墓碑」はB5判・960頁である。
 予算がないと言われる公共図書館で、これだけ売れるとは思っていなかった(だから発行部数を400部に絞ったのだが)。なんで売れたんだろうか。この時期、新型コロナの影響で、図書館の予算が消化できなくて、事典で、内容も一般市民向けで、定価が高いので1冊で予算消化ができて、ちょうどよかったのではないか、という見方もある。
 これに対して、大学図書館の反応は、どうか。63館である(Cinii 2020.5.8 時点)。
 この時点で岩田書院のDMは、まだ出ていない。DMが手元に届くころには、増刷分がまた品切れになってるかもしれません。そのときは、どうしよう…。