No.1106(2020.06)

【「おうふう」破産】

 「(株)おうふう(千代田区神田神保町、設立1993年、資本金4900万円、坂倉良一社長)は3月18日、東京地裁より破産開始決定を受けた。負債総額は4億7000万円。
 辞典や著作集など国文学を中心に手掛け、学術出版社として知られていた。研究者や学生向けに地盤を持ち、1991年7月期は売上高約5億4300万円をあげていた。しかし、出版不況などから販売が落ち込み、2012年7月期は売上高約3億円にとどまっていた。以降も業況は改善せず、2020年2月に取次や書店に廃業を通知し、事業を停止していた」(東京商工リサーチ、2020.03.25
 上記の記事で設立が1993年になっているが、その前身の「桜楓社」の設立は1956年。ちなみに破産と倒産は 違います。ネットで検索すると、「行っていた事業が破綻し、会社が倒産したため、破産手続きを行い、廃業した」というたとえが出ていた(「社会人の教科書」)。「破産」は法律用語です。なお 経営者が会社に対して連帯保証をしていなければ、会社が破産しても経営者は債務を免れます。それにしても 4億7000万円の借金って、毎月の利子だけでも相当な額になる。こりゃ無理だったな。
 岩田書院は、あと数年で自主「廃業」ですね。すでに予告してるし…。予告してからもう「数年」経ってしまってるけど、いつまで経っても「あと数年」?(笑)。