No.1027(2018.03)

【「近世琉球貿易史の研究」増刷】

 上原兼善『近世琉球貿易史の研究』(2016.6)が、一昨年(2016)の日経・経済図書文化賞を受賞(裏だよりNo.982参照)に続けて、昨年、徳川賞・角川源義賞を受賞。トリプル受賞です。日経の受賞後、すぐ品切れになってしまい、もうちょっと作っておけばよかったと思ったものの、増刷はしないことにしていたが、徳川賞受賞を聞いて増刷することに。角川賞は、角川文化振興財団から選考のために本の注文があったのに、在庫がなくて注文に応えられなかった(あとで聞いた話。選考委員は、全冊コピーしたもので選考したとのこと。すみません)。
 この本、初刷300部。552ページ、12800円の本である。おいそれとは増刷できない。でもここまでくると、増刷するしかないかと、やっと決断。でも決断が遅い。品切れ即「増刷」であれば勢いで売れたかもしれないが、いったん品切れにしてしまうと、むずかしい。でも、ここはもう、「お祝い」だと思って150部増刷です。
 昨年11月に増刷して、今年の2月末在庫が83部。半分売れた。よかった。