No.175.176  2000年8月

【 とうとう盗まれた】

 事務所から本があふれだしマンションの廊下に積み上げていたことは、既に書いた。お蔭様で、いままでたいした事故もなかったのだが、7月になって2回も盗まれた。朝、事務所に来てみたら、置いてあった『刺青TATTOO』(2800円)が無くなっている。包装してある本は持っていかないで、むきだしになっていた本が、返品も含めて7,8冊やられた。その横には、1万円以上もする本が置いてあったのだが、それは無事。
 置いていたほうが悪いんだと思って、どうにか本を事務所の中に押し込んだ。そのあと、新刊『小天狗道中記』(1429円)が出来てきた。これは事務所に入りきらなかったので、仕方がないので、一時的に廊下にだしておいた。さすがに、むきだしはまずいだろうと思って、梱包してあるものだけにした。ところが、である。今度は、その梱包をビリッと破いて4冊持っていったのである。
 犯人像が判らない。@古本屋に持っていくなら、定価の高い本を1冊ずつ多種類盗むだろう。それを定価が安い本を、複数持っていく。換金が目的ではないのか?。A盗んだことが判るように持っていく。これからも盗みたいなら、判らないように持っていくだろうに、いかにも盗んだぞと言わんばかりにして持っていく。さすがの私でも、次ぎからは絶対、外には置かないよ。
 岩田書院は、3階建てのマンションの1階の一番奥の部屋で、マンションの玄関には鍵はかからないがドアがある。いままで何事もなかったのが不思議だったのかもしれない。それにしても、気に食わない。いったい、どこのどいつだ。でも、盗まれた2点の本は、ドロボーも欲しがるほどの本。どんな本だか気になりませんか…。