No.174  2000年8月

【 「らいしゆきてね こなかたらだめ」】

 漢字混じりの文章にすると「来週きてね、こなかったらダメ」となる。我家の末娘が私にあてた「手紙」である。我家には、私の専用スペースはほとんど無い。玄関の下駄箱の上に「お父さんの箱」なるものがあって、そこに私宛の郵便物を入れておくようになっているのだが、そこに、このメモが入っていたのである。
 我家の子供たちは、今年の春、そろって1年生になった。高1・中1・小1、である。その末娘からの手紙である。このこは、「裏だより」No.125で書いたように、私の事務所を「お父さんのおうち」だと思って育ってきたこである。このこは贅沢は言わない。日曜日の午前中、近くの公園でお父さんと遊べれぱそれで満足してくれる。しかし、この春は、それさえ出来ていなかった。そこで、さっきの手紙が来たことになる。あと数年したら、お父さんと遊びたいとは言わなくなるのは判っている…。
 「返事」を出したかって?…。まだ、出していない。