No.78 1997年4月
【PR誌を無料にする理由】
 「裏だより」No73で、今度創刊するPR誌を無料配布すると書いたが、それで果たしてだいじょうぶだろうか、という不安が自他ともに(?)ある。32頁ぐらいの小冊子ではお金をとれない、という意識が私にあるのだが、そこは岩田書院のやること…、

まず、他社から出版広告をもらって広告収入を得る。
次に、月刊PR誌の情報速報版のデータを使って「年刊版」を作り、そちらで経費を回収する(回収できるかどうかは別問題だが)。
そして最後は、無料とは言っても、しっかりと定価を付ける(実質的には送料分であるが)。そして、購読料をくれる人からは貰う(くれない人にも送る)。

 正直に言って、お金は欲しい。でも購読料の管理ができない。定期台帳の作製、前金切れのチェック、購読料の請求、未入金者の購読中止など、その作業量はバカにならない。年間1000円程度の金額のために、それだけの労働力をかけられない。
 とは言っても購読料は欲しい。なんとかいい方法はないものかといろいろ考えた。そして、ついにそれを解消するための方法を考え出した。それは……
 年1回、PR誌を送る際に振替用紙を同封し、購読料をくれる人からは貰うが、送金の有無にかかわらず雑誌は送る。基本はタダなのだから、送金してくれなくても文句は言わない。そして翌年また、振替用紙を同封する。こうすれば、定期講読者の管理をしないで済むし、お金も少しは入る。何人ぐらいの送金があるか判らないが、しばらくは、これでやってみよう。だめなら、……どうしようか。
     
  *購読料を送金してくれた人は何人か。No84.95参照。  新刊ニュースNo79は自費出版の本のため、欠番にしました。そのため、裏だよりも欠号です。

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