No.73 1997年2月
【新雑誌のこと】
 さて、そろそろ岩田書院の新雑誌の具体的なことをお知らせしましょう。まだ、はっきり決まっていないところもありますので、逐次ご報告することにします。まずは基本的な考えかたから。

 (1) 本誌はPR誌である。したがって「タダ」、無料である。
 (2) 内容は「地方史研究雑誌目次速報」だけにして、あとは何も入れない。
 (3) 規模は、A5判、32ページ、横組、月刊、を目指す。

さて、これでうまくいくのだろうか。今回は、まず資金的にみてみよう。
 試算では、データ作成20万円、印刷製本20万円、発送30万円、計70万円、年間840万円となる。無料だから、売上げはない。これだけの広告費を投入して、売上げ増はどの程度期待できるのだろうか。このほかに、新刊ニュースを作り、雑誌・新聞に広告をし、DMを出したりすれば、さらに広告費はふくれあがって、年間1500万円ぐらいかかるかもしれない。
 う〜ん、これはちょっとキビシイ。今年は他の宣伝を控えるか…。考えようによっては、この広告費は、なんたる無駄使い、といえるかもしれない。こんなところに金をかけるくらいなら、もっと定価を安くしろとか(読者)、ちゃんと印税を払えとか(著者)、我が家の生活費にもっとまわせとか(妻)、いろいろ聞こえてきそうである。
 確かにそうかもしれない。でも広告費以外には、ほとんど無駄使いをしていないぞ(と書くと、やはり広告費は無駄使いか…)。
     
  *このときに予想した年間広告費は、ほぼ正解でした。実際は1600万円になりました。

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