No.62 1996年9月
【会社の要諦は払うことの貫徹である】
 日本経済評論社の『評論』No.96(96.08)のコラム「神保町の窓から」に、会社の要諦として、「(1)出資者に配当金を払うこと、(2)労働者に賃金を払うこと、(3)業者にお金を払うこと、(4)国や自治体に税金を払うこと、…とにかく払うことの貫徹である」と書いてある。日本経済評論社25年の歴史からする実感であろう。
 さて、創立3年の岩田書院であるが、この要諦のうち、払っていないものがある。まず(1)有限会社の資本金300万円は自己資金である。(2)労働者は雇っていない。(4)税金はいままでは殆ど払わないで済んだ、しかし今年からは、そうもいかないだろう。年商3000万円以下だったので、消費税さえ納めていなかったのだが…。なお上記には書いていないが、(5)著者に印税を払うこと、というのも大事なことである。しかし、岩田書院は、これも払っていない。
 となると、岩田書院が払っているのは、(3)の業者に対する支払だけになる。これだから経営がなんとか成り立っているんだナと、みずから納得してしまった。
 ところで、また訂正を…。裏だよりNo.60で昨年の総支払額を書いたが、その中には岩田個人への借金返済100万円が入ってた。ということは、私の年収が+100万円ということになる。でもこれはもともと私のお金でして…、と書くと、ますますわけが判らなくなる。

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