No.15 1994年8月
【新聞広告の効果はあるか】
 本年(1994)6月末から7月にかけて、下記のような新聞広告をだしました(広告の実物は省略)。その結果を御報告します。いずれも、直接反応が確かめられたもののみです。

  読売新聞   問い合わせ7件 ( 内、注文1 )
  朝日新聞   15件 ( 5 )

 正直いって、これほどひどいとは思いませんでした。これは広告媒体が悪いのか、読者が悪いのか、本の内容が悪いのか、出版社が悪いのか、…… 2紙あわせて(定価で)約130万円もする広告料を払って、こんな結果では、やはり広告をだしたほうが馬鹿だったのでしょうか。
 もちろん、この新聞広告にあわせて、書店へチラシをまいて、日本民俗学会の会員にDMを送って、雑誌広告もだして、地方新聞にも何紙か広告して、図書館にも案内を送って、というように、弱小出版社としては、かなりの広告費をつぎこんで、まさに4階の事務所(事務所はアパートの4階にあるのです)から飛び降りるつもりでやったのですが、結果は足の骨を折った、というところでしょうか(死なないでよかった)。
 売り上げ金額も、売り上げ冊数も、広告をする前月とほとんど変わらず。でも、翌月には大幅に落ち込んでいるので、落ち込みをふせいだという効果はあったのかも知れません。でも、これではあまりにもさびしい。岩田書院も、天下の朝日新聞に広告をだせるようになったんだからいいではないか、というように考えてはみても、やっぱり、あの広告費はもったいなかったなぁ、と思うことしきり。
     
  このあとも、何度か新聞広告をだしていますが、その結果は、やはり同じようなものでした。それでも広告をだしてしまった(No40参照)。

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