劣化する戦後写真
 写真の資料化と保存・活用
岩田書院ブックレット アーカイブズ系15


全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)編

2010年2月刊
A5判・132頁・並製本
ISBN978-4-87294-594-2 C1321
1600円 (税別)
幕末・明治期の「古写真」や、特定の個人コレクション、報道機関の写真などを除けば、
戦後のカメラの普及にともなって写真が大衆のものとなった以降の、どこにでもあるような写真については、調査も保存措置もほとんど手つかずの状態である。
文化財としてみた場合、写真資料はもっとも寿命が短く、脆弱なもののひとつである。戦後写真の主流であるプラスチック素材のネガフィルムや、化学薬品による画像であるプリントの印画紙は、「古写真」よりも早く劣化して画像が消えてしまうかもしれない。
本書では、第T部で、写真の専門家ではない調査者が写真資料を調査するときの概要を、第U部で、保存・管理・活用する側からの尼崎市立地域史料館の事例報告を、第V部で、実際に起こりうるであろう問題点をQ&A方式にまとめた。
本書は、2007年1月に開催された研修会「劣化する戦後写真−地域資料としての行政所蔵写真の危機」の成果で、上記のほかに特論1編と基調報告レジメ(要旨)を収録する。なお、基調報告は、別に『写真保存の実務』(大林賢太郎著、岩田書院、1600円)として刊行。
【主要目次】
第T部 写真資料の調査と資料化 島津 良子
  1 写真資料の特性
  2 写真資料の基本調査  
  3 写真資料の資料化  
第U部 尼崎市立地域研究史料館の実践 辻川 敦
西村 豪
  1 尼崎市立地域研究史料館と写真資料
 
  2 尼崎市広報課移管写真の整理と保存
 
  3 ボランティアの目から  
特論  戦後写真資料の劣化と保存対策
花島慎太郎
  研修会基調報告レジメ 写真資料の保全について 大林賢太郎
第V部 写真資料と画像アーカイブをめぐる18の疑問  

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