中世下野の権力と社会
中世東国論B

佐藤博信・荒川善夫・松本一夫 編


2009年5月刊
A5判・456頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-561-4 C3321
9500円 (税別)
下野中世史研究の最前線にいる執筆者14名による論集。
中世の下野は、中小武士たちの連合による社会で、巨大な大名を生み出さなかったが、その構造を分析することが重要な課題であろう。
本書は、先に刊行した「中世東国論 上」「中世東国論 下」に続き、「中世東国論3」として刊行するもの。

【主要目次】 
戦国時代東国社会の様相
  −文献史学と考古学を通して−
荒川 善夫
T 関東足利氏とその周辺
鎌倉公方家の重代の家宝に関する一試論
 −成氏の登場と伝来家宝および喜連川足利家宝物小考−
久保 賢司
鎌倉府・古河公方奉行衆の動向と関東足利氏権力 植田 真平
「足利政氏書札礼」の歴史的性格をめぐって 和氣 俊行
戦国期の関東足利氏に関する考察
  −特に小弓・喜連川氏を中心として−
佐藤 博信
中近世移行期の関東足利氏と那須氏の関係について 阿部 能久
 
U 下野の地域権力とその周辺
鎌倉期小山氏領の展開をめぐる諸関係について
 −常陸・尾張での動向の検討を中心に−
佐久間弘行
鎌倉〜戦国前期における宇都宮氏の被官について 松本 一夫
関東八屋形長沼氏について 江田 郁夫
享徳の乱と下野−小山氏を中心に− 石橋 一展
足利長尾氏に関する基礎的考察 黒田 基樹
東国「惣無事」令の初令について
  −徳川家康の「惣無事」と羽柴秀吉−
佐々木倫朗
 
下野の題目板碑について 坂井法曄
山上弘道
下野中世史関係文献目録:戦後編 松本 一夫

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