江戸の社会と御免富
  −富くじ・寺社・庶民−

近世史研究叢書22

滝口 正哉 著
(千代田区教育委員会/1973年生まれ)

2009年4月刊
A5判・420頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-553-9 C3321
9500円 (税別)
「本書では、幕府のお墨付きを得て公然と行われた江戸の御免富に着目し、他の富突類似興行との相違や地方との比較、そしてさらに江戸の社会制度や文化史における位置付けを視野に入れつつ、「富くじ」を江戸趣味の範疇から、歴史学研究における近世都市江戸の解明の一つの切り口としていきたいと考えている。(中略)
 江戸の御免富について体系的に論じた書はこれまでなかったといってよい。(中略)体的には従来一面的だった江戸の御免富の形成・展開・衰退を系統立てて考察し、そのシステムを明らかにするとともに、御免富というシステムを幕府側・寺社側・庶民側という三者の角度からそれぞれ分析を加えて全体像を描き出すことで、請負構造や受容社会の問題、さらには江戸における御免富の存在意義を考察していきたい。そして江戸の御免富が行動文化の各要素に少なからず適合するとの想定のもと、行動文化を捉え直す上での作業とも位置付けたいと思う。」(本書「序章」より)

【主要目次】
第1部 御免富システムの成立と展開
 第1章 御免富の誕生―由緒と享保の寺社助成策―
 第2章 御免富の規格化と請負システムの成立
  ―明和〜天明期江戸の富興行の構造―
 第3章 江戸における御免富の展開
第2部 興行場所と請負構造
 第1章 江戸の御免富興行における「場」
 第2章 御免富における受入れ寺社の動向
  ―新材木町椙森稲荷の事例から―
 第3章 富突にみる江戸の興行空間―浅草寺の富をめぐって―
 第4章 御免富の請負構造―文政〜天保期の事例を中心に―
第3部 御免富の受容社会
 第1章 庶民の富札購入と受容構造
 第2章 富突の道具からみる受容社会―富札・富箱を中心に―
 第3章 おはなし四文と江戸社会―富突の光と影―

ご注文へTOPEへ