中世芸能の形成過程
植木行宣 芸能文化史論集@

植木 行宣 著
(元 京都学園大学教授/1932年生まれ)

2009年3月刊
A5判・456頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-549-2 C3373
11800円(税別)
評者:鈴木正崇(『日本民俗学』288  pp112-117  2016.11)
田楽・猿楽・延年の成立と展開と、平家物語・楽書などの検討を通じて、中世芸能の形成過程を明らかにする。付論として、中世後期の京都周辺の芸能文化を俯瞰する論考を収録。

【主要目次】
第T章 田楽―その成立と展開
 第1節 田遊びと田楽
 第2節 田楽とその展開
 第3節 田楽三態 再説
第U章 猿楽―その成立と展開
 第1節 「能」形成前の猿楽―古猿楽能の再検討―
 第2節 猿楽能の形成―翁猿楽の発展―
 第3節 「能」形成期の芸能市場―神事猿楽をめぐって―
 第4節 猿楽能の形成と展開
 第5節 南山城の神事能
第V章 延年―先行芸能の継承と創造
 第1節 延年風流とその形成
 第2節 延年芸能の展開
 第3節 芸能史における絵画資料―重文「絹本著色舞楽図」をめぐって―
第W章 『平家物語』の芸能的環境
 第1節 当道座の形成と平曲
 第2節 勧進平家考
 第3節 『平家物語』の芸能史的研究方法
第X章 芸論の芽生え
 第1節 楽書の盛行と芸論
 第2節 『教訓抄』
京都近郊村落にみる中世後期の生活と芸能文化
   【全3冊/続刊】書名は仮題
   A舞台芸能の伝流  (2009年秋刊)
   B風流踊りとその展開(2010年春刊)


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