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近世の地域経済と商品流通 −江戸地廻り経済の展開− 落合 功 著 (広島修道大学教授/1966年生まれ) 2007年12月刊 A5判・478頁・上製本・函入 ISBN978-4-87294-492-1 C3021 \7900E 7900円 (税別) 品切れ |
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江戸を中心とした関東における地域経済の展開について、地域経済・商品流通・経済思想の三つの視点から述べるとともに、中京地区(四日市)との比較検討を加えることで、江戸地廻り経済の展開と特質を明らかにする。 | ||
【主要目次】 | ||
序 章 | (研究史の整理と課題の設定/本書の構成) | |
第1章 | 領主的流通の展開と木更津湊 −西上総地方における年貢米・松・薪輸送と船持ち− |
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(年貢米輸送、商品化されない物資の江戸屋敷への輸送、材木などの商品流通) | ||
第2章 | 幕府国産化政策の特質と池上幸豊−砂糖業の展開− | |
(幕府の政策と、その担い手であった武蔵橘樹郡の名主・池上幸豊の思想の特質) | ||
第3章 | 池上幸豊の国益思想と海中新田開発 | |
(海を埋め立ててできた池上新田と、池上幸豊の国益思想の理想と現実を問う) | ||
補論1 | 救荒作物と「創業伝承」−笹川裕報告「「創業伝承」と薩摩芋一件」によせて− | |
補論2 | 保護政策と公権力−拙著『江戸内湾塩業史の研究』を参考にして− | |
第4章 | 江戸近郊農村における醤油醸造業の展開と人的関係 | |
(江古田村の山崎家を例に、経営分析と江戸・周辺地域への販売の動向を検討し、併せて醤油酢問屋の株を持たないことによる江戸市場への参入の実態もさぐる) | ||
補論3 | 質屋渡世の展開−福生村・熊川村を中心として− | |
補論4 | 武州騒動の主体層について−熊川村新蔵から見た一断面− | |
第5章 | 幕末期商品流通の展開と江戸・関東 | |
(幕末期における江戸市場の求心力の低下を、構造的な問題として捉える) | ||
補論5 | 幕末期の譜代小藩の財政政策−上総国請西藩における積金惣潤講の紹介− | |
第6章 | 中京地域における商品流通の展開−四日市湊を素材として− | |
(油・米・塩など諸商品の生産・流通と四日市町の商人資本とのかかわりと後背地農村の動向を明らかにし、その比較により江戸地廻り経済の特質を鮮明にする) | ||
終 章 | (物資流通と商品流通/経済思想/地域経済/中京地域経済の展開と関東) | |
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