中世後期社会と公田体制
中世史研究叢書J

田沼 睦 著
(筑波大学名誉教授/1935年生まれ)

2007年5月刊
A5判・492頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-468-6 C3321 \9500E
9500 (税別)
 本書第1部「室町幕府・守護支配と公田(こうでん)体制」では、大田文公田体制(支配)、公田体制(支配)をどう捉え、それが社会構造との関わりの中でどう展開していくのか、また、公田システムは、中世後期国家の体現主体としての室町幕府、そして守護、荘園・在地領主さらに民衆に、どう関わっていたかを追究した。第2部「中世後期荘園制の諸相」では、具体的な荘園における事例を検証した成果を収録する。

【主要目次】

第1部 室町幕府・守護支配と公田体制
第1章 寺社一円所領における守護領国の展開  
−東寺領丹波国大山荘を中心にして− 
第2章 国衙領の領有形態と守護領国
第3章 公田段銭と守護領国
第4章 中世的公田体制の成立と展開
第5章 室町幕府と守護領国
第6章 室町幕府・守護・国人
第7章 室町幕府財政の一断面−文正度大嘗会を中心に−
第8章 荘園領主段銭ノート−賦課仕組みに触れて−
第2部 中世後期荘園制の諸相
第1章 南北朝・室町期における荘園的収取機構
−東寺領丹波国大山荘を中心として−
第2章 公家領荘園の研究
−16世紀初頭における領主権と在地状勢〈九条家領日根野荘の場合〉−
第3章 荘園体制の解体過程
−垂水西牧における社家・国人・村落−
第4章 室町期荘園研究の一、二の視点
付 編 「政基公旅引付」について/「とはずがたり」の下人史料/南北朝内乱期の一訴状


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