奈良平安時代史論纂

宮城(みやぎ)洋一郎(よういちろう)(種智院大学特任教授)
根本(ねもと)誠二(せいじ)(筑波大学名誉教授)
直林(なおばやし)不退(ふたい)(相愛大学客員教授) 編


2023年2月刊
A5判・278頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-86602-150-8 C3021
6200円 (税別)
「『奈良仏教の地方的展開』(岩田書院 2002)の刊行から20年が経過した。この間、『奈良仏教と在地社会』(岩田書院 2004)、『奈良・南都仏教の伝統と革新』(勉誠出版 2010)、『奈良平安時代の<知>の相関』(岩田書院 2015)を上梓してきた。(中略)
 本論文集も、奈良・平安時代をフィールドにすろも、各々の立場から各執筆者が最も関心を寄せたところを縦横に綴り、奈良・平安時代が語りかける魅力と“楽しさ”を存分に論述していただくこととした。」              (根本「はしがき」より)
【主要目次】 
T 人物と人物像
柿本人麻呂と雲 近藤美由紀
奈良時代における僧と俗
―道慈の心情をめぐって―
根本 誠二
奈良・平安初期の或る官人の学問と仏教
―阿保朝臣人上を事例に―
秋吉 正博
平安時代における吉備真備像の変遷
―「吉備大臣」への道程―
長谷部将司
 
U 説話集の世界
『日本霊異記』の経済学
―仏教経済学への試み―
稲城 正己
『日本霊異記』の「善」と「悪」 坂口  健
『日本霊異記』に見られる「賛」ついて 直林 不退
『今昔物語集』天竺部における「貧」について 宮城洋一郎
 
V 奈良平安時代史の諸相
天武朝の納言職に関する一試論 小林 泰文
歌謡にみる歴史的世界
―『日本書紀』を事例として―
遠藤 春香
式内社の集中が示すもの 真山  悟
 *  
朝枝善照先生を偲んで サムエルC
・モース

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