近世の地域編成と国家
―関東と畿内の比較から―

関東近世史研究会編
(会長:森安彦)

1997年10月刊
A5判・426頁・上製本・函入
ISBN4-87294-96-6
7900円
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幕府の権力基盤たる関東の地域編成と、畿内近国の地域編成とを比較することにより、 近世の国家とは何かを、領主レベルから地域のレベルまで縦深的に問う。


【収録論文】

第1部 シンポジウム:近世の地域編成と国家
[基調報告]関東地域史研究と畿内地域史研究について …… 落合  功
近世後期〜幕末維新期における江戸周辺の地域編成 ……… 大石  学
  ―鷹場・「領」制度を中心に―
支配国・領主制と地域社会 ……… 藪田  貫
近世前期における五畿内近国の鷹場編成 ……… 斉藤  司
[討 論]
第2部 江戸周辺における地域編成の展開と社会
「領」編成と地域―近世前期を中心に― ……… 白井 哲哉
享保期における江戸の園地政策―鷹狩・新田開発との関わりとして― ……… 平澤  毅
御鷹野御用組合の形成・展開と地域 ……… 太田 尚宏
寛政期における江戸周辺大筒稽古場運営制度の展開 ……… 桑原 功一
  ―徳丸原大筒稽古場を中心として―
江戸周辺地域における霊山信仰の護摩札配札圏の形成 ……… 外山  徹
  ―武蔵国多摩郡高尾山信仰を事例として―
農兵取立てと組合村―武州日野宿組合村を素材に― ……… 牛米  努
第3部 畿内における地域編成の展開と社会
近世中期における彦根藩「御鷹場」の認識 ……… 岡崎 寛徳
近世中後期における大坂町奉行所と西日本地域 ……… 土屋 信亮
近世後期の領主支配の転換と「取締役」制 ……… 山崎 善弘

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