漂泊の芸能者
そのだ歴史民俗ブックレットB

園田学園女子大学 歴史民俗学会 編


2006年9月刊
A5判・110頁・並製本
ISBN4-87294-445-3
1400円 (税別)

2003年秋に開催した 歴史・民俗セミナーV「大夫さんが来た」で開催したシンポジウムを中心にまとめる。
かつて、民俗社会では1年に1度、正月や節分などに芸能者が各家を訪れ、祈祷をし、おめでたい言葉を唱える行事が行なわれていた。時代とともに彼らは姿を消していったが、近畿地方を中心に門付けをしている伊勢大神楽は国指定無形文化財に指定され、現在でも季節ごとに決まった村々をまわっている。彼らのような芸能者たちを民俗社会の人びとはどのようにとらえ、受けいれているのか。また、彼らはどのように生き抜いてきたのか。


【収録内容】 
伊勢大神楽の回檀と地域社会 北川  央
万歳考−散所との関わりを中心に− 村上 紀夫
浄瑠璃操り成立期の語り手 井上 勝志
兵庫県下の民間芸能者 久下 隆史
奪衣婆を持つ聖 久下 正史

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