博覧会の時代
―明治政府の博覧会政策―
國 雄行 著
(東京都立短期大学助教授/1964年生まれ)

2005年5月刊 
ISBN4-87294-378-3
A5判・290頁・カラー口絵6頁・上製本・カバー装

6400円2006年1月2刷出来)
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 博覧会が国家事業として機能した1877(明治10)年の第1回内国博から1903(明治36)年の第5回内国博までの、博覧会政策を中心に分析。内国博の変質、膨張を続ける要因、内国博の効果などを明らかにし、内国博を通して明治時代を照射する。

【主要目次】
  
第1部 内国勧業博覧会前史
第1章 明治初期の博覧会(幕末の博覧会/物産会と博覧会)
第2章 ウィーン万国博覧会(参加目的と出品収集/日本の評判)
第3章 フィラデルフィア万国博(参加目的と出品物評価/会場における日本の評判)

第2部 内国勧業博覧会の開催と実態
第1章 第1回内国勧業博覧会(第1回内国博開催までの経緯/出品物収集と政府・民間の援助/第1回内国博の開会/内国博の勧業上の成果/万国博・内国博・地方博)

第2章 第2回内国勧業博覧会(第1回内国博の終了と博覧会事業の展開/第2回内国博と東京府の出品収集活動/内国博の評価)

第3章 第3回内国勧業博覧会(アジア博の構想/1885年のアジア博の再構想/アジア博に対するマスコミの反応/アジア博構想の挫折/準備と開設/内国博の定着と社会)

第4章 第4回内国勧業博覧会(第4回内国博の誘致運動と紀念祭/紀念祭・内国博の準備/第4回内国博の実態/内国博の効果と準備の成果)

第5章 第5回内国勧業博覧会(膨張する内国博/外国の招致と参考館建設/台湾館の設置/第5回内国博の開場/内国博の経済効果)
第3部 内国勧業博覧会と明治の産業・社会
第1章 内国勧業博覧会出品物の分析―機械工業の変遷―(第1回〜第5回)

第2章 内国勧業博覧会の「内国」の意味(大久保利通と内国博/不平等条約と内国博/条約改正と内国博)

第3章 内国勧業博覧会の終焉(内国博の効果/内国博効果の否定/内国博の終焉)
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