神社の神々へ位階を奉授する神社神階制は、奈良時代からみられるが、平安時代に入ると神祇制度の新たな性格を担って隆盛し、承和〜貞観(834〜877)の時期に昇叙が急増する。しかし以後は、主要な神祇が極位に到達すると、次第にその機能を失っていく。本書は『続日本紀』から『三代実録』までの国史掲載記事をもとに、各国各神祇ごとに神階の上昇過程を追跡調査したもので、それをグラフ化することにより、視覚的に示した。 |
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【主要目次】 | ||
総論 | 古代の神社と神階 | 岡田 荘司 |
神階奉授に関する一考察 ―奈良時代を中心にして― |
小林 宣彦 | |
平安時代初期における神階奉授の展開 | 菊田 龍太郎 | |
『文徳実録』『三代実録』に見られる神階奉授の意義 | 加瀬 直弥 | |
諸国神社神階の概要(宮中・京中、以下、国別に、次の内容を収録) | ||
@項目一覧・地図:奉授件数、被奉授神祇数、初出記事、最高位神祇などの一覧と、地図。 Aグラフ:後記の集成表のデータに基づき、天長10年(833)〜仁和3年(887)について、横軸に年代を、縦軸に神階をとって示し、神階上昇の過程をグラフ化した。 B集成表:六国史・『類聚国史』にある叙位記事を年代順に収録。なお、神名・位階に違いがある、場合は備考欄に記した。収録の神社にはそれぞれ番号を付し、上記ABで対照できるようにした。 C解説:全体的な状況と、個別神祇の概説を掲げる。 |
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神社名索引 | ||
【本文見本】 | ||