古代諸国神社神階制の研究

 莊司編
(國學院大学教授/1948年生まれ)


2002年8月刊
A4判・436頁・上製本・函入
ISBN4-87294-256-6
8800円
神社の神々へ位階を奉授する神社神階制は、奈良時代からみられるが、平安時代に入ると神祇制度の新たな性格を担って隆盛し、承和〜貞観(834〜877)の時期に昇叙が急増する。しかし以後は、主要な神祇が極位に到達すると、次第にその機能を失っていく。本書は『続日本紀』から『三代実録』までの国史掲載記事をもとに、各国各神祇ごとに神階の上昇過程を追跡調査したもので、それをグラフ化することにより、視覚的に示した。
【主要目次】
総論 古代の神社と神階 岡田 荘司
神階奉授に関する一考察
―奈良時代を中心にして―
小林 宣彦
平安時代初期における神階奉授の展開 菊田 龍太郎
『文徳実録』『三代実録』に見られる神階奉授の意義 加瀬 直弥
諸国神社神階の概要(宮中・京中、以下、国別に、次の内容を収録)
@項目一覧・地図:奉授件数、被奉授神祇数、初出記事、最高位神祇などの一覧と、地図。
Aグラフ:後記の集成表のデータに基づき、天長10年(833)〜仁和3年(887)について、横軸に年代を、縦軸に神階をとって示し、神階上昇の過程をグラフ化した。
B集成表:六国史・『類聚国史』にある叙位記事を年代順に収録。なお、神名・位階に違いがある、場合は備考欄に記した。収録の神社にはそれぞれ番号を付し、上記ABで対照できるようにした。
C解説:全体的な状況と、個別神祇の概説を掲げる。
神社名索引
【本文見本】

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