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御影史学研究会民俗学叢書13
薬師信仰
−護国の仏から温泉の仏へ−
西尾 正仁著
(兵庫県立西宮北高校教諭/1956年生まれ) |
2000年10月刊
A5判・384頁・上製本・函入
ISBN4-87294-185-3
7400円 |
(2)(3) |
薬師信仰は、民衆仏教の様々な側面において姿を見せているにも関わらず、これに関する研究の蓄積は極めて少ない。
本書の目的は、各時代毎に特徴的な薬師信仰を取り上げ、その信仰を流布しようとした人々あるいは集団に焦点を当てながら、薬師信仰の諸相を明らかにしていくことにある。
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第1章 古代薬師信仰の変遷
第1節 律令国家における薬師信仰−仁明朝を中心として−
第2節 国分寺本尊をめぐる問題
第3節 摂関期の薬師信仰−法成寺薬師堂を中心として−
補 論 『日本霊異記』にみられる薬師信仰
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第2章 疫病神信仰と薬師
第1節 疫病神信仰の成立
第2節 牛頭天皇と薬師
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第3章 行基開湯伝説と温泉薬師
第1節 有馬開湯伝説と勧進集団
第2節 温泉薬師信仰の展開
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第4章 民間説話にみる薬師信仰
第1節 和泉式部・浄瑠璃姫・小栗判官−近世薬師信仰の一側面−
第2節 時衆と温泉−温泉薬師信仰の変容−
付 論 砥鹿神社縁起の生成過程
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第5章 丹後の鬼退治伝説
第1節 麻呂子皇子伝説の定着に関する一考察−竹野神社を中心として−
第2節 大江山伝説と御勝八幡
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