中世諸国一宮制の基礎的研究

中世諸国一宮制研究会編
(代表:井上 寛司)


2000年5月末刊
B5判・780頁・上製本・函入
ISBN4-87294-170-5
11800円
2002年7月 2刷出来
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「この研究会の掲げた研究目標の一つは、研究の現状を踏まえた各国一宮および諸国一宮制についての基礎的データの収集と整理、具体的には、@諸国一宮および二・三宮以下の確認と、本寺・惣社・国府・国衙関係寺社の確認、Aこれら各国の一宮以下についての先行研究の整理と到達点の確認、B各国の一宮以下についての史料の存在形態とその所在の確認、およびその史料の性格についての吟味と検討などであり、本書はこの基礎的データを統一フォーマットに基づいて整理したものである。
同時に、中世諸国一宮制と密接に関わる二十二社と国衙機構についても、現在の研究の到達点と文献目録とを合わせて掲載することとした。
以上のように、本書は中世諸国一宮制研究を進めていくための基礎的前提の確認に主眼が置かれており、一種の便覧的性格を持つものであるが、諸国一宮を中心とする各国ごとの状況を具体的に総括したものとして、今後における各方面の研究に大きく資することは疑いないと確信する。」                (井上寛司「はしがき」より)

【主要目次】
中世諸国一宮制研究の現状と課題(井上寛司)
諸国一宮制の概要 各国ごとに以下の項目を記載
一宮、二宮以下、惣社、荘郷村の一二宮など:地図/名称/所在/初見史料/古代の由  緒と伝統/中世の祭神と本地仏/本寺・別当寺の有無と名称/縁起の有無/中世の年  中行事書/沿革の概要と特徴/神名帳の有無/史料のあり方と刊行状況
国府・国分寺:所在/発掘・確認状況・中世の概観/史料のあり方と刊行状況
守護・守護所:変遷とその所在/守護・戦国大名権力と一宮・惣社・国分寺等との関係
研究機関/参考文献

二十二社の概要:二十二社の研究史と二十二社制(岡田荘司・藤森馨)/文献目録

国衙機構の概要:平安時代の国衙機構研究の問題と課題(中込律子)/鎌倉期の国衙研究を めぐって(上島 享)/文献目録
神社名索引


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