No.985(2017.01)

【授賞式のスピーチ】 (No.982のつづき)

 スピーチで何を話そうか。人前で話す機会があまりないので、要点を2つに絞ることに。ひとつは、数ある受賞社のなかで、ひとり出版社は初めてであろう、ということ。ふたつは、新聞広告のこと。これは説明がいる。
 新聞社系の賞を受賞すると、必ず広告代理店から「受賞おめでとうございます。ついては○○新聞に広告をご出稿いただきたく、ご案内を差し上げました」となる。まあ、これは判っていたことではあるが、その値段が142万円となると ちょっと待て、ということに。まずは丁重にお断り。当然、相手も、はいそうですか、とは引き下がらない。結果として出すことになったのだが、そのことをスピーチで言った。受賞出版社にも賞金をくれとは言わないが、せめて広告費はサービスしてほしいと。
 スピーチが終わったあと、数人から、いいスピーチでしたよ、と言われて、顰蹙をかわなくてよかった、とひと安心。
 で、広告代はいくらになったのかって?。それは言わないのが、この業界のルール。