No.980(2017.01)

【「論集 戦国大名と国衆」総括】

 最新刊「織田氏一門」で20冊となった。ここでいったん、総括をしておこう。右端の数字は、発行部数−2016年12月末在庫=実売部数。ただし実売部数については、製本予備が多少できているのと、執筆者への献本や、編者の買取りがあるので、誤差はある。

 01 武蔵大石氏           2010.05刊 272p 2800円 800-247=553部
 02 北条氏邦と武蔵藤田氏   2010.07刊 218p 2500円 800-205=595部
 03 北条氏邦と猪俣邦憲    2010.09刊 292p 3000円 800-177=623部
 04 武蔵三田氏          2011.01刊 214p 2500円 800-275=525部
 05 甲斐小山田氏         2011.07刊 304p 3200円 700-252=448部
 06 尾張織田氏          2011.11刊 272p 3500円 600- 0=600部
 07 武蔵成田氏          2012.01刊 242p 3800円 600-146=454部
 08 遠江天野氏・奥山氏     2012.03刊 242p 4000円 600-275=325部
 09 玉縄北条氏          2012.06刊 334p 4800円 800-234=566部
 10 阿波三好氏          2012.10刊 312p 4800円 700-206=494部
 11 備前宇喜多氏         2012.12刊 342p 4800円 700-340=360部
 12 岩付太田氏          2013.04刊 252p 4000円 600-224=376部
 13 信濃真田氏          2014.03刊 396p 4800円 800-135=665部
 14 真田氏一門と家臣      2014.04刊 380p 4800円 800-224=576部
 15 武蔵上田氏          2014.11刊 292p 4600円 600-321=279部
 16 美濃斎藤氏          2014.11刊 202p 3000円 800-379=421部
 17 安芸毛利氏          2015.05刊 426p 5500円 800-414=386部
 18 伊予河野氏          2015.09刊 356p 4800円 700-400=300部
 19 北条氏房            2015.11刊 282p 4600円 500-249=251部
 20 織田氏一門          2016.11刊 356p 5000円 700-407=293部

これを見ると、結構いろいろなことが言える。最初の4冊は800部、定価も3000円以下、頁単価(定価/頁数)@11円。これがこのシリーズの意図である。要は手に入れにくい基本論文をできるだけ安く提供すること。ただ、これがいとも簡単に破綻する、というより企画に無理があった。いずれもマイナーな氏族で、それの研究者は800人もいない。
 以下、徐々に軌道修正をする。売れないなら部数を減らす。100部減らしても まだ余る。あと100部減らそう。となって600部に。部数が減れば当然、頁単価が高くなる。頁数も増加傾向になる。結果として、さらに定価が高くなる。部数も巻によって増減させている。15武蔵上田を600部にしたが 売れないので、19北条氏房は500部にした。13,14真田・16美濃斎藤・17安芸毛利は800部、と考えてはいるが。
 なお、似たような企画で戎光祥出版の戦国シリーズがある。ここは最近いろいろ出していて、その「シリーズ中世西国武士の研究4若狭武田氏」(2016.8)は、376頁・6500円(@17.2円)。岩田書院の最新刊「織田氏一門」は(@14円)、岩田書院も、もっと定価を上げてもいいかな。(以下つづく)