No.976(2016.10)

【大学教授は研究貧乏に】

『日刊工業新聞』2016.8.25「国立大学の教授はさらに“研究貧乏”に。6割が年間50万円未満」という記事が、ネットで見られる。これによると、文科省のアンケート調査によると、個人研究費が年間50万円未満は、非実験系で8割弱とのこと。国立大では、30万円未満が4割だという(この記事は、笠間書院のメルマガで知った)。
 念のために言っておくが、給料の他に、この金額の本などを買える、ということである。これがあるから、岩田書院のように定価の高い本が、ある程度、売れる。これが減らされると、売れなくなる。ここの数十部が売れるかどうかの違いが、大きい。
 でも、定職がなく、研究費など使ったことがない、という人に比べたら、研究職に就いている人が「研究貧乏」だなんで言えない。それでも、実験系に比べたら、研究費の桁が違う。人文系に配分される予算なんて、たかが知れてるんだが。