No.975(2016.10)

【10年後の歴史系出版社】

 創文社を知ってますか?、「神学大全」「ハイデッガー全集」などで知られる。日本史系だと「藩法史料叢書」がある。その創文社が、新刊を出すのは2017年までで、以後2020年をめどに解散、という情報が流れた(http://www.asahi.com/articles/ASJ7N5PXJJ7NUCVL01Y.html)。まだ自社のサイトでは公表していないが…。
 日本史系では、少人数の出版社が多いが、いずれも社員が高齢化。世代交代はどうするんだろうか。創業の社長が亡くなったところや、交替したところもある。うまく続くところや、続かないところも出てくる。岩田書院のように世代交代を考えていないところもある。こうしてみると、あと10年たったら、日本史系出版社の業界地図も、ずいぶんと変わってくるんだろうな。